死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?「黒い犬の夢」

1名無しさん2014/03/21(金)01:57:37 ID:1gjJAg2ZW

貴方が聞いた・体験した怖い話や、
2ちゃんの色んなスレから拾ってきた死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみませんか?

「黒い犬の夢」

7名無しさん2014/03/29(土)09:01:15 ID:ZoRBgiOCq
先々週からの話です
やっと雪が消えたあたりから夢を見るようになりました
それがちょっと言いにくい、恥ずかしい夢なんです
夢の中は日中で、いつも通学してる通りを歩いているんですが、目線が低いんです
どういうことかというと自分が3歳児くらいの背丈になったように物が見えるんです
でもそうでないことにすぐ気がつきました
歩いている自分の足というか手が見えるんですが、それが黒い動物の前足なんです
犬のものだと思いました 自分が黒い犬になって通りを歩いている夢なんですね

ここからが恥ずかしいんですが、金柵で囲まれたゴミ捨て場の近くにくるとオシッコがしたくなります
そこで四つんばいのまましゃがんでオシッコをしてしまうんです
そんな夢を3日続けて見ました
別におねしょをしてしまったということはないです
そうじゃなくて起きてもオシッコが出たい感じはあんまりないんです
1日だけならまだしも、続けて見るなんて変だなあと思っていました
それから夢の中で進む距離が増えているんです
ゴミ捨て場でオシッコをするまでは同じなんですが、
1回目より2回目、3回目のほうが道を先まで進んでるんです
8名無しさん2014/03/29(土)09:01:46 ID:ZoRBgiOCq
それと3回目に夢を見た朝なんですが、
家を出るときに門柱の表札の私の名前の下に黒い紙が貼られてあるのに気がつきました
10センチに5センチくらいの縦長の紙で、何か文字が書かれていましたが読めませんでした
その紙はまだ持っているので、後でここに貼りつけたいと思います
その紙をはがしたことと関係があるかはわかりませんが
その後しばらくは夢を見なくなりました
それで3日前です
春休み中なんですが、生徒会の新入生歓迎行事の係になっていて準備のために早く家を出たんです
体育着で住宅街の中のせまい道を歩いていると、向こうから犬をつれた男の人が歩いてきました
犬は大きくて、後で調べたらゴールデンレトリバーというのに似ていたと思います
私の家では犬を飼ったことがないし、あまり好きでもないのでよくわからなくてすみません

その犬が私の足元に近づいて臭いを嗅いでくるんです
そして跳びつこうとしたところを、飼い主がリードを引っ張って犬は空中を泳いで下に落ちました
飼い主の人は40歳くらいじゃないかと思いますが、坊主頭で背が高くてお相撲さんのように大きいんです
大型犬が小さく見えるくらいでした
その人は「こら、まだ、こら」と犬に言ってから、こっちに軽く頭を下げましたが
すれ違うときに「紙はがしただろ」とひとり言のように言ったんです
そのときにあの黒い紙のことが頭に浮かびました
それで、その日の夜からまた夢が始まりました
私は犬のままなんですが、ゴミ捨て場からずっと先へ進んで通学路から外れ
人の家の庭のような細い土のところに入っていってるんです
複雑な道筋で進んでいくと、立派な家の裏口があって戸が開いてるんです
それを見ると、どうしてもそこに入らなくちゃいけない気がして入っていくところで目が覚めました
起きると全力で走っていたようにすごい息がきれて心臓がドキドキしていました
9名無しさん2014/03/29(土)09:02:17 ID:ZoRBgiOCq
次の夜、昨日のことなんですがその夢の続きを見ました
やっぱり私は犬で、裏口を入って行くとカマドがある昔の土間のようなところで
そこを通って板の間にあがりこみ、また先に進んでいくとフスマが開いていて広い畳の部屋になってるんです
そこに大勢の人が真ん中を開けて囲むように座っていて、みんな黒い着物を着てるんです
喪服なんじゃないかと思いました
前に道で会った大きな人がその中央にいて、お坊さんのかっこうをしていました
ああそれで坊主頭なんだな、と夢の中で納得しました
お坊さんの横には白い木でできた大きな檻があって、その中にゴールデンレトリバーがいました
私のほうを見ると興奮したようになって立ち上がり、ガリガリ木の檻を引っ掻いたんです
そこで目が覚めました
昨夜と同じように息がきれていて、布団がなんだか動物臭かったんです
とても嫌な臭いでした

それで今これを書いてるんですが、今日の夜この夢の続きを見てしまったらどうなるのかすごく心配です
もしこういうことに詳しい人がいたら情報を教えてください
それから今日は寝ないつもりでいます

(※管理人注:その後の続報は見つかりませんでした)

「ホテルの夜間勤務」

13名無しさん2014/04/04(金)07:20:31 ID:fFajIFcZL
この前体験したので投下

おれホテルのフロントで夜間勤務してるんだけどさ、基本電話番でその日の夜もボケーっとテレビ見てたんだよ
そのテレビの横に監視カメラの映像が映ってるモニターが六つあるんだよね
このホテル八階建てなんだけど、一階のロビーとか駐車場とか色々映ってるわけ
その内二つのモニターが画面を四分割して各階の廊下を八階分映してるわけ
そのカメラ各階の同じ場所に設置してて同じ角度で映してるから画面に表示されてる○Fっていうのがないと何階かわからないくらい同じ映像なのよ
14名無しさん2014/04/04(金)07:28:39 ID:fFajIFcZL
それでテレビ見ててふと目の端で動くもの感じたから監視モニターに目をやったらさ
八階の廊下に人が倒れるの、うつ伏せでスーツ着たサラリーマンみたいなのが
まぁでも酔っ払いか何かだろと思って清掃スタッフに内線して八階に向かわせたんだけど、電話してる間にいなくなってたのよ
スタッフからもいないですよ?って電話あったしね
自力で部屋に戻ったのかねーなんて話して、いないんならどうしようもないしまぁいっかとか思ったらさ、また倒れてるのよさっきのサラリーマン、今度は七階に
さすがにこれはちょっと怖くなってそのフロアの画面アップにしたらさ、少しずつ進んでるんだよ
弱々しい匍匐前進したいな感じで
すぐまたスタッフに電話入れて向かわせたけどさ、またいないんだよ
15名無しさん2014/04/04(金)07:38:07 ID:fFajIFcZL
ただ今回は目を離した隙に消えたんじゃなくて画面手前に向かって来て見切れたって感じ
それでも現場に向かったスタッフもいないって言うから消えたんだろうね
廊下の画面手前は従業員が出入りする扉しかなくてスタッフはそこから出てくるからすれ違わないとおかしいので
おれもさすがに一人でフロント無理だわと思って清掃スタッフを一階に呼んだわけよ
そこからしばらく信じてくれないスタッフと色々喋ってたらさ、またいるんだよ
二階の廊下に
二人で目合わせてこれヤバ過ぎるだろってなってたらさ、そこに外出してた客が戻ってきたんだよ
一階のロビーでおれが鍵とか渡すんだけど、その戻ってきた客、二階の部屋の利用者だったんだよ
これ言った方がいいのかなとか思ったけど、なんて説明していいかわかんないし自分達の代わりにあいつに接近してほしいっていうのもあってそのまま黙ってたんだよね
16名無しさん2014/04/04(金)07:48:44 ID:fFajIFcZL
二階のモニターにはまだうつ伏せのサラリーマンいてさ、そこにエレベーターで上がってきたさっきの客が映ったんだけど
普通に素通りしてるのよ、というか見えてないって感じで
そして何が怖いってさそいつがゆっくり進んでる画面手前にはおれがいる事務所への階段があるんだよ
従業員以外立ち入り禁止って書いてるし鍵とか締めてないの
二人でモニターの前で固まってたらさ
ギィィィィってドアが開く音したんだよ
画面にはそいつもう映ってないし二人ともドアの方を凝視してたらさ、それまでずっとどこか安心させてくれてたテレビの音が消えて振り向いたら画面真っ暗になってんの
そしたらもう一人のスタッフがいきなり叫んでロビーが映ってる方の監視モニター指差して腰抜かしててさ
画面にどアップの中年男性が映ってて口をパクパクしてたのよ
おれもスタッフも叫んでその場から動けないまま朝になったんだけどさ
いつの間にか消えてたあのサラリーマン何だっただろう
18名無しさん2014/04/04(金)23:43:46 ID:u9h9XP94s
>>13-16
なにそれ怖すぎる…
こんな時間に見ちゃったよ(´;ω;`)

「あーみー」

29名無しさん2014/04/13(日)12:07:18 ID:S8eLa1RgM
じゃあ俺からも怖いけど不思議な話を1つ
もちろん実体験 聞いた話でもフィクションでも付け加えも一切無い

俺には妹が2人いるんだけどさ
俺と長女は歳が近いのに 次女は5歳ぐらい離れてんの

で、俺と長女は小さいころよく一緒に遊んでて「あーみー」っていう架空の人物を作り出して遊んでたわけ

母親が言うには
俺と長女はそのあーみーの絵を書いたりしたし「あーみーが〇〇って言ってた」とか
実在さながらに話してたらしい

まあそういう架空の人物を作るのは小さい子なら超あるあるでさ、何人かに1人は経験してるはずなんだけど
不思議なのは歳が離れて産まれてきた次女も「あーみー」の存在を知っていたこと

もちろん誰も教えてない、むしろ次女が言うまで母親すらも忘れてたぐらい

で、その次女も俺達の時と全く同じ反応をして 絵を書いたり あーみーと話したりしたらしい
30名無しさん2014/04/13(日)12:07:42 ID:S8eLa1RgM
で、母親が言うには
俺と長女の時のあーみーの絵と
次女のあーみーの絵は酷似してるらしい
どっちも緑の服着て、なんか手に棒を持った頭でっかちな子供特有の絵なんだけど
パーツとか配色が似すぎてるんだって

ここまでなら不思議なこともあるんだなーって話になるんだけど
ある日父親が電子辞書を持って帰ってきてさ
俺は毎日電子辞書で遊んでたわけ
そしたらさ、次女がいきなり
「あーみーって調べて」って言ってくるから
「出えへんよそんなん」って面白半分で調べたわけ
感のいい人か詳しい人ならとっくに分かってたと思うんだけど

アーミー 陸軍

って出てきたわけ
深読みかもだけど
緑の服→迷彩服
棒→武器、銃
なんじゃないかなって解釈してる

っていうちょっと怖い話でした
改行はクセなんで読みにくかったらごめんね
31名無しさん2014/04/13(日)12:25:24 ID:kBsRRna8D
>>29-30
空想でも、いるとして振る舞うとホントに生まれるよ。複数人でやったなら尚更。
だから次女ちゃんはそれが見えてたんだと思う。

「子どもの執着」

52名無しさん@おーぷん2014/05/07(水)10:28:52 ID:PTWM5iEbz
ゴールデンウィークに孫たちが帰省しなかったことへの寂しさからか
祖母が電話口で興味深いことを言ってた。

子供というのは何かに執着を見せるものだ。
その対象は、水、火、石だ、と。男児に多いとも言ってた。

それぞれに危険があり、そのこが何に執着をみせるのか知るためにも、
田舎があるものは子を連れて田舎で生活する時間を持つべきだ、みたいなことを言ってた。
53名無しさん@おーぷん2014/05/07(水)10:30:02 ID:PTWM5iEbz
とりあえず一番危険なのが水に執着する子。
そういう子は用もなく川なんかに出かける。理由はわからない。
呼ばれる、という言い方をすることもある。

おれは渓流釣りや魚獲りが好きでよく川に出かけたが、はじめは祖父母によく注意された。
一人で行くなと。
ただ、松の木やライターや塩を持参していたり(魚を焼いて食うため)、
よくよく話をすれば、おれの興味は魚をとることで、
どちらかというと火が好きだということがわかり水の心配はあまりなさそうだと安心したという。

オカルトというよりも、確立統計的で現実的な話なんだろうが、川なんかが好きな子は
やっぱり溺死してしまうことが多く、水に執着を感じさせる子は目を離さないように、と。

ところで、渓流釣りなんかやる人には通じる感覚なのではないかと思うけど、
川辺に立って釣り糸を流し、川面を見ているとボーっとして意識が飛んでるときがある。
そういう時って、ふと我に帰ると足元で魚が腹を見せて背中をこすっていたり、
驚くほど自分が自然に溶け込めていたりする。

でも、そういう時間があぶないちゃあぶないのかな、と思う。
54名無しさん@おーぷん2014/05/07(水)10:30:42 ID:PTWM5iEbz
火に執着するというのは一番わかりづらいのだそうだ。

たいてい隠れて煙草吸ってみるとか、そういうのとセットになってるから。
本人自身も、自分が火を見たいのか煙草を吸ってみたいのか自覚を持ちにくい。

自分が火をすきなのだと気づくのは、たいてい一人のときで、無意味な火遊びをするものだという。

おれは完全にこのタイプで、小学生のころやたらにライターが欲しかった時期がある。
ターボライターとか、オイルマッチとか小遣いためてはいろいろ買っていた。

ライターが好きだと思ってたんだけど、火に魅せられてたんだな、と振り返って思う。

これも現実的な話なんだけど、そういう子は、家燃やしちゃったりすると。
でも、そいつ自身が火の元なので、案外身の危険にさらされたりはしないのだそうだ。
一番先に逃げられるから。

やっかいなのはうそつきになること。
自分が原因の火事を起こし逃げる時間があるものだから、言い訳を考えたりする。

おれは幸い火事を起こしたことはないけれど。
55名無しさん@おーぷん2014/05/07(水)10:31:16 ID:PTWM5iEbz
石に執着する子。
おれはまったくその気がないからわからないんだが、外へ遊びにでて石拾って帰ってくる子。
俺の友達にもいたが、何が面白いのかよくわからなかった。

これが一番オカルトな感じがするんだけど、祖母の言い方を借りれば、
人や縁に関わる不幸を招くんだそうだ。

しかも、それがいつどういった不幸を招くのかまったくわからないから、手に負えないと。
適当なことを言って注意すれば、拾ってこなくなるだろうが、問題なのは、石の中には、
一発大当たりなものがあることらしい。

つまり、その石に興味持っちゃった時点で作用してしまうものがあるということ。

そういう子は何か起きる前にお払いだとか、見てもらうとかしてもらえと。


特に体験も物語もないけど、なんとなく、身に覚えのある話だったので書いてみました。
けっこう、当てはまる人、多いんじゃないかな。
59名無しさん@おーぷん2014/05/13(火)21:19:53 ID:grIwsuJOv
>>55
クレヨンしんちゃんのぼーちゃん思い出したw
56名無しさん@おーぷん2014/05/10(土)21:30:51 ID:ywpiGJhWK
乙です!
俺も幼稚園児だった頃は毎日掌いっぱいに小石を握って帰って来てたらしい。
今思うと変な奴だったなww

「入ってる」

77名無しさん@おーぷん2014/06/12(木)03:29:16 ID:lV985vDAA
人生で一番恐かった話する

週末の昼間、両親は共働きなのでねーちゃんと留守番してた
トイレに行きたくなり1Fのトイレへ
一応我が家ではノックする決まりがあるのでノックすると
ねーちゃんが「はいってるよー」と・・しかたがないので2Fのトイレへ
まあ無意識にノックしちゃうんだけどねーちゃんの声で
「はいってるってば!」と・・ウチはねーちゃんは一人しかいない
少しパニックになり驚いたと同時に尿意もMAXに
そんなはずないとドアノブがちゃがちゃしたらしっかりロックされてた
もちろん中のねーちゃんに「おい怒るよっ!」と怒られた
漏れそうだったので1Fへダッシュで降りてノックせずトイレに飛び込んだ
気のせいだったのかと思いつつ用を足してトイレから出たら
「ただいま~」とねーちゃんが帰ってきた
79名無しさん@おーぷん2014/06/13(金)08:33:24 ID:xdsAM6zQH
>>77
なんかのっぺらぼうの三段落ちみたいにテンポのいい話だなw本人は怖かったんだろうけど面白いw

「母」

87名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:11:50 ID:4PbDmaDbS
先日、実家に帰った。
兄は結婚し、親父は他界、その日は俺と母二人で久々に晩飯食った。
まぁふたりっきりの実家ってなかなかだだっ広くて寂しい。
(母はいつもこの家に一人きりなのか~)
なんて考えて久しぶりの二階の自分の部屋のベッドで
ウトウトしてた。
88名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:15:41 ID:4PbDmaDbS
すると、なんか話し声がするんだよ。
自分の頭のちょっと先、1メートルくらい。
ん?誰だ?って目を閉じてボーッと考えたんだが。
俺の部屋のベッドは窓際に並行に置いてて頭の上は壁。
え?と思った瞬間体が動かん。
89名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:19:41 ID:4PbDmaDbS
で、否応なくその会話は続いてたから仕方なく聞いてると。
声の主は母らしい。それが分かってから怖くはなくなった。
「んー、私はもう50%くらい準備できてる」
「無理かなぁ・・・」
「大丈夫かなぁ・・」
みたいな感じなんだけど、明らかに誰かと話してる感じだった。
90名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:23:59 ID:4PbDmaDbS
すると、その声の主が雰囲気的にこっちに向かってきたんだよ。
で隣に立ってる感じがした瞬間。
全身をぐっと抱きかかえられた感覚がして、その声が一言。
「あんたが結婚してくれたらね、もういってもいいかな~・・」
って耳元で優しく言われた。
91名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:28:46 ID:4PbDmaDbS
ひえっとなって体が動くようになって飛び起きた。
しばらく考えて、ちょっと母の部屋を覗きに行ってみた。
寝息を立てて普通に寝てたわ・・。
今の彼女と結婚するって報告に来たつもりだったけど。
その日は言い出せなかったから、母の生霊かなんかがプレッシャーかけにきたと
マジで思った。
92名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:32:08 ID:4PbDmaDbS
で、そのあとすごく悲しくなった。怖くなった。
「50%くらい準備できてる」って死ぬ準備って事か?
一緒に話してたのはオヤジなのか?
じゃ、俺が結婚したら、その準備は70%
子供ができたら90%?なのか・・・?
とか考え出して、独りで泣いてしまった。
93名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)01:34:50 ID:4PbDmaDbS
まぁ、次の日以降も変わりなく過ごしてたんだが。
少し親を今以上に大事にしようと思ったなぁ・・。
94名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)09:34:51 ID:oVkVnjvQV
孝行したれ。

「コンビニの先輩」

95名無しさん@おーぷん2014/06/22(日)23:03:17 ID:M2MjpqvsW
僕がコンビニのバイトをしてた時の話。

東京のローカル線の駅前にあるコンビニで、僕は大学生のころ深夜のアルバイトをしていた。
その店の店長のUさんがとても変わった人だった。
Uさんはものすごく人当たりのいい人で、お客さんはもちろん、バイトにもとても優しい人だった。
もともと同じコンビニのアルバイト上がりのUさんは、当時24歳で、年の近い僕をとてもかわいがってくれ、僕も兄のように慕っていた。

Uさんは本当に誰にでも優しいんだけど、実は元喧嘩狂いのばりばりのヤンキーだった。
これは隣町に住んでいた同じバイト仲間の証言で、Uさんは地元ではかなり有名な人だったらしい。
そのせいなのか、Uさんはどんな人に対しても物怖じをすることがなかった。
ヤンキーからヤクザ、キチガイから外国人まで、どんな人にも同じように丁寧に接し、
相手が度を超えた悪さをすると、首根っこを掴んで店の外まで引きずり出すような怖い一面もUさんにはあった。
でもあくまでそれは相手がバイトに手を出すだとか、商品をわざと傷つけるような度を超えた悪さをした時であって、
それ以外の時はとても腰の低い人だった。

そんなUさんと、たまたま深夜のバイトが一人病欠した時にパートナーを組んだ事があった。
96名無しさん@おーぷん2014/06/22(日)23:14:39 ID:M2MjpqvsW
その日は日曜日で、終電が終わり一時半の商品の搬入が終わると、
雑誌が搬入されてくる午前三時半まではなにもやることがなくなった。
そんな日は馬鹿話をして時間を潰すか、さもなければ交代で休憩を取るのが常だった。

その日は明日の発注をやるからと言うことでUさんが表に出て、
僕は事務所に引っ込んで返品するために回収した古い漫画の単行本を読んでいた。
ところで、どこのコンビニでもそうなのだが、コンビニはお客さんが入ってくると事務所にメロディーが流れるようになっている。
僕はさすがにUさんだけに店を任せるのが悪いと思い、お客さんが来たら代わりにレジぐらいには立とうと思っていた。
それで漫画本を読みながらも、僕は耳だけはすましていた。
でもその日、雑誌の搬入までの間、メロディーが事務所に流れることはなかった。
そうして数十分のあいだ、僕は漫画を読むことに没頭していた。

漫画を何冊か読み終え、さすがに飽きてきた僕は大きく伸びをして、事務所にある監視カメラのモニターをちらりと見やった。
すると、モニターにはカウンターで接客をしているUさんの姿が映っていた。
97名無しさん@おーぷん2014/06/22(日)23:30:39 ID:M2MjpqvsW
メロディーを聞き漏らしたかと思い、僕は慌てて事務所を後にしようとしたが、
そこで、僕の目はモニターに映った映像に違和感を覚えた。
もともとあまり鮮明ではない監視カメラの映像に加え、
店内にある五つのカメラの映像がモニターを分割して同時に映され一つ一つが小さかったせいもあり、
顔を近づけてみてもはっきりと映像は見ることが出来なかった。

そこで、僕はモニターの下のスイッチをいじってレジ前の映像だけをモニターに映し出した。
そうして拡大されて映し出された映像には、全身血みどろの女性がUさんをカウンター越しに睨みつけているところが映し出されていた。

僕は始め意味が分からず、どういう状況なのか整理しようと頭を働かせていたが、その内、それが有り得ない映像であることに気がついた。
一つ目は、入り口からその女性が立っているところまで、まったく血が垂れた跡がないということ。
女性は服が赤く染まるほど血を流していたから、床に行ってきも垂らしていないというのは明らかにおかしかった。
二つ目は、女性の頭が、どう見ても欠けているように見えると言うこと。
女性の頭は囓ったあんパンのように湾曲してへこみ、そこに血の塊のような物が溜まっているように見えた。

僕は何度も否定しようとしたが、どうしても僕にはその女性が生きている人間だとは思えなかった。
僕は見慣れた店内の有り得ない光景に動転し、頭が真っ白になったままモニターを見続けた。
そんな女の人の前で、Uさんは腕を組み、仁王立ちをしてその女性を睨み返していた。
98名無しさん@おーぷん2014/06/22(日)23:42:02 ID:M2MjpqvsW
数分だろうか、数秒だろうか、
頭が真っ白になった僕には時間の感覚が定かではなかったが、
突然、その真っ赤な女の人の腕が動き始めた。
その腕は真っ直ぐレジの上の監視カメラを指さすと、続いて、ゆっくりと顔を監視カメラに向けた。

その監視カメラの映像を僕は事務所で見ていた訳で、それはまるで僕を指さしてるように思えた。
女性の顔は血で張り付いた髪の毛で殆ど見えなかったが、僕はその女性とモニター越しに目が合った様に感じた。

とても恐ろしかった。
僕は全身から脂汗を流して震えながら、モニターを見つめ続けた。
変な言い方だけど、目を離したら直ぐにでも殺されるように僕は感じていた。
そのまま数秒目を離せずにいると、女性がまたゆっくりと動き始めた。

女性はカウンターに背を向けると、店の奥に滑るように進み始めた。
滑るようにと書いたが、実際は凄くゆっくりとした動きで、まるでカタツムリだとかナメクジが這っているような感じで女性は進んでいた。

どこにむかっているのだろう?

そう思っていたのは本当に一瞬だけで、僕は直ぐに気がついた。
女性が向かっている先には、事務所の入り口がある事に。
99名無しさん@おーぷん2014/06/22(日)23:57:39 ID:M2MjpqvsW
僕は半狂乱になって事務所の扉に走った。
僕は走りながら、事務所の扉は引き戸で鍵が突いていないことを思い出していた。

鍵がないせいで、入ってこようと思えば、鍵が掛かっていない扉はすんなり開いてしまう。
だから僕は急いで扉に張り付き、扉を手で押さえて開かないようにするしかなかった。
扉を押さえながら顔を上げると、事務所の扉の丈夫にはめ込まれた半透明のガラスから、徐々に赤いなにかが近づいてくるのが見えた。
僕は再び半狂乱になり、まだ誰も扉を開けようとしてはいないのに、全力で扉を押さえていた。

耳には徐々に近づいてくるなにかを引き摺るような湿った音が聞こえてきたが、
不摂生だけが売りの僕のような駄目大学生に体力があるはずもなく、扉を前にした攻防の前に、僕の腕は早々に力が尽きて震え始めてしまった。
それでも痺れ始めてきた腕に何とか力を込めて扉を押さえていたが、突然、扉はものすごい力によって開けられてしまった。

僕は咄嗟に頭をかばい体を丸めてその場に座り込んだ。
恐怖で全身は震え、涙と脂汗が鼻の先から床に垂れるのを僕は感じた。
もう駄目だ。殺される。
僕は頭の中でそんな事を考えていた。
100名無しさん@おーぷん2014/06/23(月)00:09:24 ID:fmFRgxurF
でも、いくら待っても名にも怒ることはなかった。
恐る恐る顔を上げると、開け放たれた扉の前には誰もいなかった。
僕はよろよろと立ち上がり、あたりを注意深く確認しながら事務所を出た。

そこは、お客さんがいないせいで店内放送のラジオの音ばかりが大きく聞こえる、いつもの深夜の店内の様子があった。
そうして唖然と立ち尽くす僕の目に、店の自動ドアから店内に入ってくるUさんの姿が映った。

「おい、棚から『はかたの塩』とってくれ」

Uさんはそう言って、ソースやケチャップを並べてある棚を指さした。
僕がよろけながら棚に近づいて塩を取り手渡すと、Uさんは何事もなかったかのようにそれを受け取った。
受け取ったUさんはカウンターの外からレジを操作してバーコードを打ち込むと、自分の財布から小銭を取り出して会計を済ませた。
するとUさんは袋を千切るようにして手で開け、外に向かって力士のように塩を撒き始めた。
「お前、ちょっと外に出て」
そう言われて外に出た僕に、Uさんは叩き付けるように塩を何度もかけた。

そうして一袋分塩を巻き終えると、
「休憩するべ」
と言ってUさんは事務所の中に入ってしまった。
101名無しさん@おーぷん2014/06/23(月)00:23:51 ID:fmFRgxurF
跡を追って僕が事務所に入ると、Uさんは煙草に火を点け、深く煙を吐いていた。
「ああ、びっくりした」
一本目の煙草を吸い終えた時、Uさんはそう呟いた。

Uさん曰わく、カウンターの中で発注端末を使って発注業務をしていたら、突然あの女性が目の前に立っていることに気がついたそうだ。
女性が血だらけなのに気がついたUさんは、始め大けがをしてるのだと思って慌てて声をかけたらしい。
でもUさんは、どう声をかけても反応しないその女性を不審に思いよく見たところで、初めてその女性が生きた人間でないことに気付いたと笑いながら話していた。
物怖じしないUさんはどうやら幽霊を見ても動じないらしく、気付いた後もさてどうしたものかと悩んでいたらしい。
そうして悩んでいるUさんに、その女性はぼそぼそとなにやら話しかけてきたとUさんは言った。

「いっしょに来てくれる?」

僕が聞いたのはそう話すUさんの野太い声の筈なのに、同時に、僕の頭の中では水の中から聞こえるような湿った女性の声が聞こえた。

そう言われたUさんは、「仕事中なのでスイマセン」と間の抜けた返事をしたらしいのだが、
そう言った瞬間、その女性からものすごい悪意のような物が溢れ始めたと、眉間に皺を寄せてUさんは語った。
こりゃなんかとんでもないモノに目をつけられたな、そうUさんは思ったと語っていた。
売られた喧嘩は買ってやる、そんな気持ちで思わず睨みつけてしまったと、Uさんはばつが悪そうに頭を掻いた。
102名無しさん@おーぷん2014/06/23(月)00:36:20 ID:fmFRgxurF
そうこうして睨み合っているうちに女性が監視カメラを指さしカウンターから離れたので、
あきらめて帰ってくれるのかと思ったと、Uさんは二本目の煙草に火を点けながら話していた。
ところが女性が店の出入り口を越えて事務所の入り口に向かったので、慌てて後を追ったらしい。

Uさんが女性に追いついたところで、
「お前が駄目なら、あいつを連れてく。邪魔するな」
そう女性は確かに呟いたとUさんは語った。

「そう言われた瞬間に、オレのバイトに手を出す気かコイツ、って頭に血が上っちゃってさ、
 オレ、思わず髪の毛掴んで店の外に引き摺り出しちゃった訳よ。女の人に手を出すなんて、オレサイテーだ」

そう言いながら怒られた少年のように肩を落とすUさんを見て、僕は思わず吹き出してしまった。
走行している内に雑誌を運んできた業者のおじさんが事務所に顔を出し、僕とUさんはなんだかよく分からないまま業務に戻った。
そうして雑誌の搬入が終わり、続いて朝刊が届けられるとぽつぽつと店にお客さんが来始め、そのまま、いつものように忙しい朝の業務が始まった。
103名無しさん@おーぷん2014/06/23(月)00:45:23 ID:fmFRgxurF
結局、あの幽霊が何だったのか、なんで突然店に現れたのかは分からずじまいだった。
でもそれ以来僕とUさんの絆は深まり、ごく希にではあったが、店長とバイトという関係を越え、時折一緒に遊びに行くようになった。

そしてあの時見たのが何だったのかを語る内に、僕とUさんは心霊スポットを巡る様になった。

「もう一度見れば、比べて検証できるだろ。一回だけじゃわからねえよ。データは多い方が、正確に予検証できるからな」

そう言ったのはUさんだった。
僕もその発言に同意したので大きな事は言えないが、
その発言の時Uさんは、発注端末に映し出されたおにぎりの過去の販売実績とにらめっこをしていたことが、どうにも気に掛かってしようがなかった。
106名無しさん@おーぷん2014/06/24(火)08:08:38 ID:CigTboZlJ
>>103
なかなか怖い話だった。乙。
http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1395334657/

この記事へのコメント

1: たりない名無しさん

あーみー読んで思い出したけど、大戦中に捕虜収容所のフランス兵たちが、皆で脳内共同ガールフレンド作ったって話があったな、あれもなかなか面白かった。

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